今、話題！「琉球風水」の特徴は？

風水には実に様々な流派があります。
流派によって、吉方位やその年の運気の解釈も異なりますので、
素人にはかなり難しい…。

元々は、自然との関わりの中で生まれた学問のはずなのに、

「どうしてこんなにややこしいの？」
「なんでこんなにわかりにくいの？」
「もっとナチュラルに楽しめる風水ってないの？」

…といらだちを覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな中、最近注目されているのが琉球風水。
その名の通り、琉球＝沖縄の風土や文化の中で
オリジナルに発展した風水のことです。

もちろん、伝統的な中国風水の流れを汲んではいますが、
より「自然との調和」を重んじた内容になっているのが特徴的。

どうすれば、自然も人間ももっと心地よく生きられるのか？
この問いかけがベースになっていますので、
現代のエコブームにもうまくマッチングしたんでしょうね。

なぜ沖縄で独自の風水が発展したのか？

その歴史をたどっていくと、古く、琉球王国時代まで遡ります。

沖縄といえば、夏場は台風の影響が心配ですよね。
中国とも本州とも違う気象条件の中で、
いかにして気候や外敵から王朝を守るか…？
中国から入ってきた風水をそのまま使うだけでは
十分に国を守ることはできませんよね。

そこで、新たな知恵と工夫を盛り込んでいくことによって
琉球独自の新しい風水学を確立したというわけです。

もちろん、そのベースには、

「背後に山があって、前方は広く開けて水に面していること。
方角的には、背後が北側、前面が南側を向くのが良い。」

という伝統的な地理風水の理想が生きています。

そこに、太陽の方角や季節風の向き、台風の影響…等、
沖縄ならではの気象条件を考慮した家づくりの知恵をミックスしたのが、
「琉球風水」というわけ！

ちなみに、琉球風水に基づいた家づくりで特徴的なのが、
住宅の空間を左右に分けて使うということ。

玄関正面には、魔除け効果のある「ヒンプン（目隠しのような壁）」を配し、
右側には来客を招くためのパブリックスペースを。
左側には家族が使うためのプライベートスペースを作る
…というのが沖縄の住宅のスタンダードなのだとか。

方角で言うと、右は南東・南・南西、左は北西・北・北東です。
つまり、日当たりの良い明るいスペースにお客様をお招きするということです。
ここからも、自然との心地よい共存をベースに置く琉球風水の
健やかでポジティブな考え方が伝わってきますね。

沖縄といえば「シーサー！」というイメージですが、
琉球風水とは何か関係があるのでしょうか？

実際のところを調べてみると…
やはり風水とは密接な関係があるようですね。

ご存知ない方も多いと思いますが、
元々は中国で使われていたものなんだとか。
「魔除け」の意味が込められている開運グッズの一つで、
「家の守り神」としても重用されています。

とりわけ、雄＆雌のペアで配置するのが効果的。
人間の世界でも守り神の世界でも、
男女がペアでお互いを補い合ってこそ
大切なものを守りきることができるというわけですね(笑)。

細かいことですが、口を開けているほうが雄、
口を閉じているほうが雌なんだそうです！
沖縄にお出かけの際は、ぜひチェックしてみてくださいね。

インテリアコーディネートに生かせる風水を紹介します。