インテリアコーディネートに生かせる風水を紹介します。

バス&トイレの間取りはナゼ大事?

風水では、バスルームやトイレなど
いわゆる「水回り」の間取りや位置関係を重要視します。

 

なぜなら、「穢れ」を流す場所だから。
人は、口から摂取した栄養からエネルギーを作り出し、
そこで出た老廃物を体外に排出しますよね?
その老廃物は、言ってみれば、「産業廃棄物」のようなもの。
これを、風水では「汚れたもの=“穢れ”」と捉え、
陰の気をはらむものとして扱うわけです。

 

ですから、この穢れをキレイさっぱり流して処理できる空間づくりが大事!
バスとトイレは、そのメインステージというわけです。

 

ただ、間取りによっては湿気が溜まりやすく、
それが陰の気を溜め込む原因になってしまったりします。
風水では、健康運や金運、愛情運に悪影響をきたすと考えられていますので、
掃除や換気を徹底することでその弱点を補う必要があるのです。

理想的なバス&トイレの位置は?

風水の観点から見て、理想的なバス&トイレの配置は、
玄関の近くにキッチンがあり、バスとトイレは後方にあるという間取り。
人間の身体の構造や消化の流れに照らしてみると、
この配置が最も自然であることがわかります。

 

すなわち、口から入ってきた栄養が、
胃を通って、最後に排泄器官にたどり着くという流れ。
これと同じように、玄関(口)から入ってきた“気”が、
キッチン(胃)を通って、最後にバス&トイレで排出される
という状態がべストです。

 

ただし、玄関の真正面にバスやトイレがあるのは好ましくありません。
玄関から入ってきた“気”が、そのまま流されてしまうからです。

こんな間取りはNG!

逆に、バス&トイレが玄関の近くにあって、
キッチンが奥(後方)にあるという間取り。

 

賃貸ではこのタイプが非常に多いのですが、
これは、せっかく玄関から入ってきた良い運気が、
そのまま水で流されてしまうことになってしまいます。
位置関係としては好ましくありませんね。

 

また、キッチンの隣にバス&トイレがある間取り。
これも、風水では嫌われる位置関係です。

 

なぜなら、「エネルギー(“気”)をチャージする場所」であるキッチンと、
“気”を流す場所であるバス&トイレは、正反対のもの。
衛生的にも好ましくない間取りです。
とはいえ、今さらどうにもならないというケースの方が多いですよね(笑)
その場合は、ドアをきっちり閉めて、“気”の流れを遮断しましょう。
(汚れた気がキッチンに入り込まないように!)

 

加えて、家の中心部にバス&トイレがある間取りもNG!
例えて言えば、身体の中心部に排泄器官があるようなものです。
これでは、正常な“気”の循環が妨げられてしまいます。

風水を抜きにして考えても、
最も湿気が溜まりやすいバス&トイレが家の中心にあれば、
家全体も湿気に侵されやすくなりますよね?
壁、床、衣類、本、食べ物…
カビに悩まされる確率も高くなりますから、
換気を徹底したり、入浴の後はバスルームを乾拭きしたり、
部屋に除湿機を置いたり、クローゼットに除湿剤を設置したり。
とにかく湿気対策はしっかり行いましょう。

 

賃貸で部屋選びをしているなら、
こういった物件は選ばないほうが賢明ですね。
持ち家の場合も、可能であれば早めにリフォームすることをオススメします。