インテリアコーディネートに生かせる風水を紹介します。

鬼門ってどっち?

「鬼門」「裏鬼門」という言葉、みなさんも1度は耳にしたことがあるのでは?
「鬼の門」、要するに、鬼が入ってくる入口ということですよね。
それだけでも、あまり好ましい意味ではないことは察しがつくと思います。

 

鬼門は、言い換えれば「表鬼門」。
方角で言うと、北東を指しています。
そして、その対角に当たる南西が「裏鬼門」。
いずれも、その言葉のイメージ通り「不吉な方角」と考えらえているのです。

 

なぜ、北東が不吉な方角と言われるようになったのか?
その起源を探ると、紀元前4世紀〜5世紀の古代中国までさかのぼります。
当時、中国の北東部は「匈奴」という遊牧民族が支配していたのですが、
古代中国はこの匈奴から略奪を受けることが多かったのだとか。
そのため、北東を邪悪な方角として嫌うようになったのです。

 

日本の陰陽道でも、この方角は「陰と陽の“気”が切り替わる場所」と言われ、
気が乱れやすいと考えられてきました。
そのため、邪気が溜まりやすいのだそうです。

 

風水で間取りを決める際には、
この「鬼門」「裏鬼門」を踏まえて考える必要があります。

鬼門にあると良くないのは…

風水の「鬼門」と間取りの関係について考えてみましょう。
一般的には、

 

「鬼門(北東)にトイレやバスルームを作るのは良くない」

 

…と言われています。
要するに、水回りの設備を作るには適さない方角ということですよね。

 

風水では、北東は「変化」という意味を持つ方角でもあります。
ですから、この方角を汚してしまうと“気”が乱れ、
連鎖的に悪い変化を呼び込むことにつながってしまうのです。

 

トイレもバスルームも、身体の汚れを落とす場所。
言い換えれば、悪い気を流すための場所ですから、
これが北東にあることで悪い変化を呼び込みやすくなってしまうのです。

 

風水を抜きに考えてみても、北東は日当たりも悪いですし
夏はカビが発生しやすく、冬は寒い…。
肌を出す場所としては適さない方角ですよね。

 

急激な温度の差は、脳卒中や心筋梗塞などの
血管系の病気を引き起こす原因にもなり得ます。
実際、入浴中中に亡くなる方も多いのだとか。

 

「だったら、暖房をつければ良いのでは?」
と思われるかもしれませんが、
水回りの設備が持つ「水の気」は
暖房器具が持つ「火」の気と相性がよろしくない!
このような理由からも、鬼門にトイレやバスを作るのは避けたほうが良いでしょう。

家相の弱点を補うには?

ただ、賃貸の場合はどうしようもないこともあるでしょうし、
「風水のルールを100%クリアしよう」と思っていたら
家なんていつになっても建てられませんよ(笑)。

 

家相に弱点があるのなら、それは風水で補えば良いのです!
例えば、鬼門にトイレやバスルームがあるなら、
まずはこまめに掃除して常に清潔を保つこと!
気が乱れやすいということは、それだけ汚れもたまりやすいということです。
これを心得て、他の部屋よりも気合いを入れて掃除するよう心がけましょう。

 

また、鬼門のバスルームは、ホワイトカラーを基調にすると良いですよ。
鬼門=北東は「土」の気が強い色なので、
もともと「水」とは相性が悪い性質を持っています。
ですが、そこに白=「金」の気を加えることで
全体の気の流れをスムーズにすることができると言われているのです。

 

同じく、気の流れを整えるアイテムとして
観葉植物をレイアウトするのもオススメですね。
陰の気がこもりやすいトイレには、なおさら。
「白い陶器にアイビー」という組み合わせが風水では王道です!